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優れたITプロダクト開発チーム

プロダクトマネジメント本を元に、10年以上ITプロダクトを開発してきた私の経験も踏まえ、プロダクト開発チームについて解説する。どのような人たちがいて、どう接すればよいかの参考になるだろう。

プロダクト開発にこれまで携わってこなかったが、これから携わる可能性がある、という読者を想定しているが、すでにITプロダクト開発をおこなっている方にも参考になる部分はあるだろう。

また、随時加筆を加筆を行っていく予定。

目次

ITプロダクト開発チームのメンバー

通常、一人のプロダクトマネージャーと、一人のプロダクトデザイナー、数人(最大8人程度)のエンジニアからなるチーム。

このチーム構成がプロダクト開発チームの基本中の基本である。人数が多すぎる場合には、分割してチームメンバーの数を適正に保たねばならない。アマゾンのジェフベゾスが提唱したTwo Pizza Ruleも知られる。(チームメンバーや会議の人数をピザ2枚を配り切れる程度にする)

プロダクトマネージャー

顧客インサイトを集め、可決すべき問題を定義し、作るべきプロダクトの方向性を決める(プロダクトディスカバリー)。

プロダクトの最終的なアウトカムの責任を負う。

似た言葉としてプロジェクトマネージャーがあるが、こちらはチームが複数にわたるより大規模な開発の場合に、リスク管理、スコープ管理、予算管理などプロジェクトのマネジメントをしていく役割を担う。小規模な場合はプロダクトマネージャーがプロジェクトマネジメントを行うことも多い。

プロダクトデザイナー

インタラクションデザイン、ビジュアルデザインを行う。また、プロダクトマネージャーと共にプロダクトディスカバリーを行う。

現代の優秀な開発チームでは少なうとも機能がデザインを決めるのと同じくらい、デザインが機能を特徴づける。そのためにデザイナーをプロダクト開発チームの一級のメンバーとし、プロダクトマネージャーの隣に座らせなければならない。

エンジニア

世間ではエンジニアといえばITエンジニアを暗黙のうちに指すほど、世間には浸透しているため詳細は割愛する。

プロダクトマネージャーと共にプロダクトディスカバリーを行う。取り組んでいく課題についてプロダクトマネージャーに確認し、開発を行う。

エンジニアは通常何かを作るのに、その作り方を詳しく説明されるのを嫌がる。良いソリューションを考えだしたいなら、エンジニアにできる限りの裁量を与えよう。

テックリード

Devリードや、リードエンジニアとも呼ばれ、経験を積んだ上級エンジニアであり、チームのエンジニアリングに関するリーダーである。チームに1人以上必要で、プロダクトディスカバリーを行うために、プロダクトマネージャー、プロダクトデザイナー、テックリードはぴったりくっついて仕事をするのが望ましい。

規模の大きなチーム組織

サービスが成長し、大規模な開発が必要な場合、複数のプロダクト開発チームが存在する。その場合プロダクトマネジメント組織のリーダー(CPO等)、プロダクトデザインのリーダー(CDO等)、エンジニアリングのリーダー(CTO等)が必要である。

複数チームの場合については別の投稿で述べる。

優れたプロダクト開発チームの原則

使命感を持った開発チーム

「私たちが求めているのは伝道師のチームだ。傭兵のチームではない。」by ジョンドーア(シリコンバレーのベンチャーキャピタリスト)

開発チームへの権限移譲と説明責任

開発チームには明確な目標が与えられ、それを達成する能力を持つ。目標にあった最もよい方法を考え出す権限が与えられ、その結果に説明責任を持つ。

開発チームの上下関係

プロダクト開発チームには上下関係はない。通常プロダクト開発チームは一人一人が独自のスキルで業務に貢献して良いて、管理職は存在しない。プロダクトマネージャー、デザイナー、エンジニアはそれぞれの組織に所属しており上下関係はない。

開発チームの持続期間

開発チームは持続して存在することが前提である。2、3ヶ月で解散するようでは使命感のあるチームを作ることは不可能である。

出典

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この記事を書いた人

プロダクトマネージャー / ソフトウェアエンジニア / 2児の父

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